ViVi
 
■ ViVi について
 ViVi は高機能かつ高品質で使い勝手のよいWindows用のテキストエディタです。viコマンドをはじめとして、アウトライン機能、構造化文書作成支援機能、文章比較機能、詳細な動作設定機能、スクリプト機能などを持ち、ソースプログラム、HTML文書、報告書や論文などの文章を効率的に作成・編集することができます。エンジニア、研究者、コンテンツ著作者などの知的生産者をメインターゲットとする知的生産性向上ツールです。
 ViVi を vi クローンだと思っている人も少なくないようですが、ViVi は vi コマンドをサポートする Windows 用テキストエディタです。クローンではありませんので、完全な互換性はありません。
 世の中には「初心者向きでわかりやすい」というコンセプトのソフトが少なくありません。これは初期学習者のコスト・敷居を下げることでより多くのシェアを確保しようという意図だと考えます。これは正しいマーケティング戦略なのですが、ある意味まちがっている戦略だと考えています。それは永遠に初心者なユーザの割合は少数で、初心者にわかりやすいソフトよりも、初心者をいかに早く自分一人でソフトを一通り使いこなすことができる中級者にするかの方がより重要だと考えるからです。現在のソフトをとりまく状況ははまだまだ原始的な状態で、初心者、初級者ユーザの占める割合がかなり大きいのですが、成熟した状況ではそれらの割合は減少し、中級者ユーザが多くを占めるようになると予想しています。また、ViVi は上級者向けを意識しており、初期学習の容易さよりも習熟した場合の生産性の高さの方が重要と考えていますので、初心者向けと上級者向けで好ましい設計が矛盾する場合、迷わず上級者に好ましい設計を選ぶよう心がけています。
■ 免責
 ViVi をご使用になった結果なんらかの問題が発生し、それが直接的または間接的に ViVi に原因があったとしても、作者はいっさいの責任をとりません。つまり、いっさいの動作保証は行いません。使用者の責任で使用してください。
 動作保証を行う版がどうしても欲しい方はお問い合わせください。実費(お客様の環境、要件、納期に依存しますが、おそらく数千万円以上)で、ご提供いたします。:-p
■ ViVi ユーザアンケート
 ユーザアンケートを ここ で行っています。ご協力よろしくお願いします。
■ ダウンロード
 ViVi 1.0.08 vivi1008.lzh (02/05/08)
 ViVi 1.0.07 vivi1007.lzh (01/09/19)
■ ViVi 使用ライセンスのご購入について
 ライセンスご購入 を参照してください。
■ ViVi 08xx から 10xx へのアップグレードについて
 ここ を参照してください。
■ ViVi 開発モデル
 筆者は ViVi の開発形態を「ユーザ中心開発モデル(User Centerd Development Model)」と呼んでいます。以前は「関係性開発モデル(Relationship Development Model)」と呼んでいました。これは最近注目を集めている「関係性マーケティング」から取った名前ですが、あまり一般的な名称ではないので、よりわかりやすい「ユーザ中心開発モデル」に変更しました。
 「ユーザ中心開発モデル」を簡単に言えば、「プログラム開発前に仕様を厳密には決めず、プログラムを早期かつ頻繁にリリースし、ユーザに実際に試用してもらい、そのフィードバックにより機能と品質を向上させていく」開発形態のことです。この開発モデルにより ViVi はユーザと開発者間に良好な関係を築き、非常に高品質(バグや問題が少ない)かつ単なるカタログスペックではない実際に役にたつ機能を豊富に実装することに成功していると考えています。
■ ユーザ認証について
 現在のViViは不正使用(ライセンス未購入者が試用期限を過ぎて使用しつづけること、悪事にViViを使用するという意味ではない)を防止するために「環境毎認証方式」を採用しています。この方式では、ユーザの環境で生成した認証用コードをメールで作者に知らせ、それに対応したパスコードを発行し、ユーザがパスコードを入力すると認証が完了する、という手順になります。(認証コードは「その他」−「ユーザ 登録」メニューで表示されるダイアログに表示されます。パスコードの入力もそのダイアログで行います)
 この方式はユーザがどのマシンにセットアップしたかを作者側で把握しようという意図があり、不正使用防止に一定の効果があると考えています。ユーザ様にはご負担とは思いますが、ご理解とご協力をお願いする次第です。
 多数のPCのアップデートを頻繁に行うなど環境毎認証方式の負担が大きい法人で、TCP/IPネットワークでPCが常時稼動しているサーバを保有する環境では、ライセンスサーバによる認証もサポートしています。ネットワークにつながったPCで同時に使用できるViViインスタンス数をライセンス数で制限する(ただし、同一PCでの複数インスタンスは1とカウントする)もので、個別環境でのメールによるユーザ認証が不要になるため、認証の手間を大幅に軽減できます。ライセンスサーバの入手方法に関しては津田にメールで直接お問い合わせください。
■ ビルド番号、バージョン番号について
 リリースされるバイナリには 0822 のような番号がついています。これはバイナリを識別するための番号で ビルド番号 と呼ばれます。通常ビルド番号はリリース毎に+1されるので、大きいものほど新しいものということになります。
 ViVi のビルド番号はバージョン番号と1対1に対応していて、ビルド 0822 は Ver 0.8.22 と3つの番号に分けて表記されることもあります。最初の番号は メジャーバージョン番号 を表します。メジャーバージョン番号はプログラムの仕様、ソースを大幅に変更した場合にインクリメントされます。
 次の番号は マイナーバージョン番号 を表します。これが偶数の場合は安定版であることを表します。安定版は(安全と思われる)問題対処のみを行い、機能追加は行いませんので、業務に使用するにはこちらの方がいいと思います。マイナーバージョン番号が奇数の場合は開発途上の新規機能実装版であることを表します。開発途上の版ですから、仕様や動作環境などは事前の予告無く変更されます。ビルドによっては深刻な問題が発生する場合もありますので、業務で使用する場合はML等での評判を確かめてからの方がいいと思います。
 最後の番号はメジャー、マイナーバージョン内でのビルド番号です。現在は2桁ですが、次の新規機能版からは3桁にする予定です。
■ ViVi 導入実績
 法人によっては実績のあるソフトでないと購入できないということがあるそうですので(わたしには何故そのようなことになるのか理解できない。使用者が役に立つと判断すれば他の法人が使ってなくても購入すればいいのではないかと思う。自分で使うものの有用性を自分では判断できないということなのであろうか)、ViVi 使用ライセンスをご購入いただいている主な法人を以下に示します(近年は法人の価値は株価時価総額で決まるようですので、2001/02/23 夕方時点の日本の株価時価総額(上位50位まで)順としています)。
 (株)NTTドコモ、トヨタ自動車(株)、日本電信電話(株)、ソニー(株)、松下電器産業(株)、ホンダ、東京電力(株)、キヤノン(株)、(株)日立製作所、富士通(株)、NEC、日産自動車(株)、日本オラクル(株)、(株)東芝、(株)NTTデータ、ソフトバンク(株)、シャープ(株)、三菱電機(株)
 上記以外にも、マイクロソフト、IBM、サンマイクロ、スクエア、ナムコ、カプコン さんなど、多くの情報技術系会社で利用されています。
 なお、津田個人は日本電信電話(株)さんには特別に取引会社として、ソニー(株)さんには取引先(取引先コード:980940、区分は弁護士等の報酬、料金、技術士報酬)として登録していただいております。
 学生は登録すれば無料で使用許諾を行うようにしているが、ただ許諾するだけではおもしろくないので、ここで登録者数による大学ランキングを発表している。これをみるといわゆる有名一流大学ほど ViVi を使用している学生が多いのがわかる。「ViVi の使用率と学生レベルに高い相関関係がある」と読めなくもないが、「いわゆる有名一流大学は(理工系)学生の数が多い」というのが真相かもしれない。:-p