Inkscape でギア(設定)アイコンを作ってみる

Inkscape で、★型と3つの同心円を論理演算してギア(設定)アイコンを作れるという画像(下図)をフェイスブック・ツイッターに投稿したところ、思いの外反響があったので、その具体的な方法を解説しておく。
temp
なお、この方法の元ネタは Inkscape Tutorial – Rusty Gear なので、興味がある人は参照してね。

■ 図形の論理演算

ギアの作り方を理解するには、図形どうしの論理演算について理解しておく必要がある。
ちょっと理解しづらいかもしれないので、実際に操作をし、自分の目で確かめてみることを強くおすすめする。

temp

まずは、上図のように矩形と円を用意する。

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そしてそれを上図のように一部を重ねる。
これで、2つの図形の論理演算の準備が整ったので、実際にやってみよう。

temp2

重ねた2つのシェイプを選択し、パス>結合(Union) メニューを実行すると下図のようになる。

or

結合(Union)は論理演算の OR(論理和) に対応している。
論理和を理解している人であれば、結合結果の形がこのようになるのは自然に受け入れられるだろう。

結果の図形が赤になったのは、赤い矩形が青い円よりも(Zオーダーが)下にあるからだ。
下図のように、Zオーダを入れ替えると、結果の色が青になる。

or2

同様に、パス>交差(Intersection)を実行すると下図のようになる。
論理演算の AND(論理積)に対応している。

and

次は パス>差分 を実行した場合。上にある図形で下にある図形をくり抜くイメージだ。

diff2

上下関係が逆になっていると下図のように結果も違ってくる。

diff1

以上が、ギアアイコンを作るために必要な図形の論理演算だ。
これらが理解できていないと、具体的な操作方法を聞いてもまったく理解できないので、しっかり理解するようにしよう。
先にも書いたが、実際に自分で試してみて、体で覚えることが肝要だ。

演習問題:

  1.  図形を3つ選択し、論理演算を行うとどうなるかを試してみなさい。

■ ギアアイコンの作り方

まずは、下図のような材料を用意します。

gea0

最初のは頂点数を8にした★型シェイプ、あとは半径が異なる真円3つだ。
あとは、これらを論理演算していけばギアアイコンができあがる。
くどいようだが、前節の説明を理解してないとチンプンかんぷんなので、よくわからなくなったら、前節を読み返し、実際に試しててね。

gea1

最初に、星形の上に一番大きい円を中心を合わせて重ね、パス>交差 を実行する。
これで、星形のとがった部分が切り落とされる。

gear2

次に2番めの大きさの円を中心を合わせて重ね、パス>結合 を実行する。
ギアの根本が埋まる。

gear3

最後に、3番目の円を中心に合わせて重ね パス>差分 を実行する。
ギアの演習部分だけが残る。というわけだ。

演習問題:

  1.  星形、円の半径を変えて、いろんなバランスのギアアイコンを作成してみなさい。

■ まとめ

基本シェイプを論理演算で組み合わせることで、思いもかけない図形を作り出すことができるぞ。